次に、北川法夫君を指名いたします。北川委員。
◆(北川法夫君) 自民党の北川法夫でございます。
当委員会も私をもって最後の質問通告者になるわけであります、知事質問を残してでありますけども。
私は、従前から北河内の農業用水路、特に淀川左岸流域についてずっとお尋ねをしてまいりました。平成十七年九月議会でも当委員会で取り上げをさせていただいて、いろいろと御答弁をいただいた中で、前向きであるなという温かい、また喜びの気持ちでおります。
また、今回の定例会の中で農業施策について条例案が提案をされておりますので、大阪の農業は目まぐるしい環境、また、まちの変化とともにさま変わりをいたしておりますので、新たな気持ちで取り組んでいただきたい。そんな思いで、順次みずからの農業用水路についての質問を進めさせていただきたいと思います。
都市部における河川や農業用水路の水は、地域の魅力を向上させる貴重な資源であると私は考えております。農業用水路は、その周辺に住む人々の生活に溶け込んで、船で物を運んだり炊事や洗濯、水遊びなどに利用されてきました。
しかし、都市化の進展に伴って、水質の悪化、ごみの投棄もふえて次第に人々から敬遠をされるようになり、私は、子どものころによく水路で遊んだみずからとしては非常に寂しい思いをいたしております。この母なる淀川の流域には約二百三十キロもの農業用水路があって、大変特徴のある地域であります。昔の水辺の姿を少しでも取り戻せば地域の魅力を向上させる大変有望な資産になると常々考えております。
本府では、この農業用水路の環境整備を進めておられると聞いておりますが、どのような箇所で実施をされているのか、お伺いをいたしたいと思います。
◎整備課長(小谷正浩君) 大阪府では、農業用水路につきまして、親水護岸や親水広場、魚の生息に配慮した護岸の整備や洪水を防止するため水路の断面を拡幅しました貯留施設の整備などを進めておりまして、寝屋川から取水いたします東大阪市の五箇水路、大和川から取水し柏原市、八尾市、東大阪市を流れる長瀬川でいきいき水路整備事業により合計約十三キロメートルを整備しております。また、淀川の右岸側から取水いたします高槻市の幹線用水路や三箇牧水路、茨木市の十丁畷水路など七路線でまちづくり水路整備事業により合計約五キロメートルを整備いたしました。
◆(北川法夫君) 今、整備を進めていただいているということを聞かせていただきましたけども、合計でも二十キロ弱の整備であり、まだ府内の多くの水路はふたかけがされておったり防護さくで水辺に近づけなくなっており、昔の姿とは大きくさま変わりをいたしております。特に淀川左岸などの農業用水路は、水路沿いに多くの家が建ち並んで人と水路の距離が近くなっているにもかかわらず、水路に目を向ける市民は全くないと言って過言ではありません。
そこで、私は、地域の住民と水路管理者が一体となって水路の再生に取り組むべきだと考え、一昨年のこの九月議会でもその質問をさせていただいて、農業用水路の再生、活用について質問をさせていただきました。
その際、寝屋川市内の農業用水路のあり方について検討しているといういい言葉を答弁でいただきました。現在それがどのような状況になっているのか、お伺いをいたしたいと思います。
◎整備課長(小谷正浩君) 平成十七年四月に寝屋川市とともに淀川左岸流域用排水路検討委員会を設置いたしまして、農業用水路のまちづくりへの活用の可能性や水管理、施設管理のあり方について検討を重ねますとともに、地域の小学校と連携いたしまして水路の環境調査なども実施し、水路への理解を深める活動も進めてまいりました。
こうした積み重ねを踏まえ、本年には市の中心部を流れる二十箇水路、友呂岐水路をモデルとして水路の具体的な整備について寝屋川市と検討してまいりましたが、現在のところ具体化には至っておりません。
◆(北川法夫君) まだ具体化に向けて進んでいないという御答弁をいただいたわけでありますけども、大変残念に思っております。これは、淀川の右岸と比較をいたしまして、左岸ではまとまった農地が少なくなってきております。水路を管理する組織も弱体化して、そのことが大きな原因になっておると考えております。
水路の環境整備を進めるためには、農家を初めとして地域住民の皆さんと十分協議することが必要であり、地域と密接な関係にある土地改良区など水路を管理する組織が残っておれば、調整がスムーズに行えたのではないかなという思いでおります。
そこで、現在、淀川右岸と左岸の違い、水路を管理する組織がどのようになっているのか、お伺いをいたしたいと思います。
◎整備課長(小谷正浩君) 淀川の右岸でございますが、委員お示しのとおり、農地がまとまった形で多く残されておりますことから、高槻市を初めとする四市に網の目状に広がります水路百五十キロメートルを農家約二千五百名で組織いたします神安土地改良区が維持管理を行っております。
一方、淀川左岸では都市化が急激に進み農地が散在することとなりましたため、水利施設を一体的に管理しておりました寝屋川市を初めとする八市で構成されます淀川左岸用排水管理組合が平成十八年三月末に解散し、現在は施設のある各市でそれぞれ管理をしている状況となっております。
◆(北川法夫君) 昭和五十五年以降施設を管理してきた淀川左岸用排水管理組合がついに解散をして管理が各市に移ったということで、農業用水の歴史的背景や重要性が理解されることなく、また福祉や教育など市の抱えるさまざまな行政課題の中で置き去りにされてきております。そのため、十分な施設の管理が行われなくなるのではないかと大変危惧をいたしております。将来、環境整備を進めるためにも、まず現在の施設をしっかりと維持管理していく必要があるかと考えております。
そこで、現在、施設の維持管理体制や農業用水の運用はどのようになっているのか。また、淀川左岸用排水管理組合が施設改修を行うときのために準備をいたしております四億四千万円の基金はどのような扱いになっているのか、お伺いをいたしたいと思います。
◎整備課長(小谷正浩君) 淀川左岸用排水管理組合で管理しておりました水路やポンプ場などの施設は、基本的には施設が所在する市がみずから管理をしておりますが、特に重要な施設は、関係する各市が維持管理費を相互に負担し、施設が所在する市が管理を一括して行うこととなっています。
例えば、農業用水を送るための主要な施設でございます木屋揚水機場、二十箇水路、幹線水路は、枚方市、寝屋川市、門真市、守口市四市の共有財産とし、寝屋川市が一括管理しております。また、主要な排水施設であります下八箇荘排水機場、下八箇荘水路、新樋水路は、大阪市、大東市、門真市三市の共有財産とし、門真市が一括管理しております。
農業用水の運用につきましては、淀川から取水いたします木屋揚水機場を管理する寝屋川市が、従来からの水利慣行に基づきポンプ場の運転を行っております。また、組合の基金でございますが、農業用水に関する施設の改修経費に充てるため、寝屋川市が条例を制定した上で管理しております。
◆(北川法夫君) それぞれの各市で維持管理をされ、基金は将来の改修を行う際に活用されるということは一定理解をされますが、淀川左岸の多くの農業用施設は高度経済成長期までに整備されたもので、老朽化が大変進んでおります。壊れてしまった場合は、ほかに代替のきかない施設も多く、大変心配をいたしております。
例えば、昭和二十一年に改修された木屋揚水機場は、淀川左岸からの農業用水を取水する唯一のポンプ場であります。もしこのポンプ場が動かなくなれば、淀川左岸の八市、二百五十ヘクタールの農地に水は送れないという状況になるわけであります。施設を新たにつくらなければならなくなり、相当の費用を要する大変な事態となるわけであります。このため、農業用水を着実に、確実に農地まで届けられるよう常に良好な状態に維持しておかなければなりません。
そこで、この老朽化した施設を新たに整備する際には費用も時間もかかるため、今後施設の寿命を延ばすとともに、施設の更新を計画的に実施していくことが必要であると考えておりますが、この問題について御答弁を願いたいと思います。
◎整備課長(小谷正浩君) 委員お示しのとおり、今後はできるだけ施設の寿命を延ばすとともに、再整備を計画的に実施していくことが農業水利施設を管理していく上で重要であると考えております。
例えば、水路ではコンクリートのひび割れや、ポンプではプロペラの摩耗などを点検しまして、適切な時期に補修を行うことなどで施設の寿命を延ばすことができると考えております。
国におきましても、今年度より施設の延命化対策を支援する事業が創設され、本府におきましては一部地域で実施する予定でございます。
今後、淀川左岸地域におきましても、本事業の活用につきまして関係市とともに検討してまいりたいと考えております。
◆(北川法夫君) 私は、高度成長期から四十年かけて壊してきた水辺をすぐに復元できるとは考えておりません。府民がさまざまな場面や生活の中でふれあう水辺にこれから四十年かけて復元をして、かつての水辺のにぎわいを回復できればと考えております。
淀川流域には多くの農業用水路がまちと一体となって流れております。地域で水路の再生に取り組むことにより、淀川を軸とした水と緑にあふれるすばらしい地域づくりにつながるのではないかと考えております。水路は地域を活性化させる重要な資源であり、次代に向け長期的な視点で再生を進めていくことが必要だと思っております。また、水利施設の保全や活用というものは、上流から下流に至るまで一体的に検討すべきであると考えております。
そこで、長期的・広域的視点に立って、淀川流域の潤いと活力のある地域づくりにつながる水路再生ビジョンを、大阪府が中心となって施設管理者や各関係市町村とともに検討されてはどうかと考えておりますが、この問題について御答弁を願いたいと思います。
◎整備課長(小谷正浩君) 淀川流域の水路の再生による地域づくりを進めるためには、淀川両岸が連携した取り組みが不可欠であると考えております。淀川右岸地域では、関係四市と土地改良区、大阪府などで組織いたします淀川右岸まちづくり水路協議会を組織し、水路を生かしたまちづくりを推進しておりますが、今後は、委員お示しの水路の再生に関するビジョンについて淀川左岸側の関係市等にも働きかけ、検討してまいりたいと考えております。
◆(北川法夫君) でき上がっている二十キロの整備事業についても、これを維持管理していくのは住民の皆さんの協力体制が必要であるとともに、後継者、いわゆる継承してその事業が成り立つように強く求めておきたいと思います。